『自衛隊を辞めたい。異業種に転職したい!』
『20代自衛官だけど向いていない。辞めたい』
『女性自衛官だけど辛い。辞めたいけど出来ない』
この記事を読んでいる方はもしかしたら自衛隊の生活やキャリアパスに疑問を持つ、または全く新しい業種で働きたいと考えている人かもしれません。
自衛隊を辞めたいと思う事象として、例えば厳しい規律やハードな訓練、遠い出張や長期の任務、家族との時間が取れないなど、個人のライフバランスにおいて不満に感じる点など色々とあります。
ただ仮に本気で自衛隊を辞めたい場合、当然、次の転職先を見つけなければならず、また今回のようにまた辞めたいと思わないようにしないといけません。
具体的にどうやれば良いのか?ここでは実際に自衛隊を辞めたい場合、有力な転職先の見つけ方、ならびに退職理由、志望動機などの作り方など、辞めたい気持ちに対し、どのように向き合えば良いのか?その方法について説明しております。
面接で言うべき「自衛隊を辞めたい理由」の例
自衛隊を辞めたいと考えるあなた、その理由を明確にしましょう。
面接では必ず退職理由について問われます。それが上司との関係性等であったとしても、
「それならなぜ我が社への志望なのでしょうか?」
と一歩先を考えた質問が待ち受けています。退職理由と志望動機が連携していないと、説得力を持った志望動機は成立しません。
そこで自衛隊を辞めたいのであれば、なぜ新たなフィールドを志望するのかが分かるような退職理由を準備しなければなりません。
具体的にどのような表現が望ましいのでしょうか?以下に、3つのパターンを紹介します。
私生活とのバランスをとりたい
志望動機: 「私は家族との時間を大切にしながらも、自己成長を続けたいと考えています。貴社のワークライフバランスへの配慮と、社員一人ひとりの成長を支える環境に魅力を感じています」
退職理由: 「自衛隊では勤務時間の制約から、家庭との時間を十分に保てない現状があります。よりバランスの良い生活を送りつつ、自己成長も追求したいと思い、転職を考えています」
専門的なスキルを磨きたい
志望動機: 「私は特定の専門分野に深く掘り下げ、スキルを磨きたいと考えています。貴社の専門性を重視した業務内容に大きな魅力を感じています」
退職理由: 「自衛隊では多岐に渡る業務を行う為、特定の分野に集中する機会が少ないです。一つの専門分野に深くコミットし、スキルを磨く為に転職を考えています」
広範囲なネットワークを構築したい
志望動機: 「私は広範なネットワークを通じて、多元的な視点や新たな価値観を得たいと考えています。貴社が持つ多様なコネクションには、大きな魅力を感じています」
退職理由: 「自衛隊では業務の性質上、限られた人々との接点になりがちです。より広範囲なネットワークを構築し、多元的な視点を身につける為、転職を決意しました」
これらの例は様々な観点から転職を考えている方々の声を反映しています。給料や労働時間、人間関係等が問題であっても、それだけでなく、次のステップで何を実現したいのか?というポジティブな視点を持つ事が、退職理由として有効です。
自衛隊を辞めたい方への次の一手:適切な転職先の探し方
自衛隊の服務を終え、次のキャリアステップに進もうと考えている方は、自身のスキルや経験、そして希望を満たす企業を見つける事が重要です。
「自衛隊を辞めたい理由は何ですか?その理由が我々の企業で発生しないと思う根拠は?」
このような質問に説得力ある答えを用意する為に、転職口コミサイトの利用がおすすめです。
口コミサイトでは自衛隊の退職者や他の企業の在職者が、企業の実態や働き方について詳細に語っています。以下に、自衛隊と同じセクターで働き甲斐を感じている人々のコメントをポジティブな意見とネガティブな意見をそれぞれ3つ紹介します。
チームワークとコミュニケーション能力
「私達のセキュリティ企業では定期的にチームビルディングや研修が行われ、情報が透明に共有されています。このような開かれた環境が、私達にとって大きな強みです。個々の知見や経験を共有する事でより質の高いサービスを提供出来ています」
スキルアップとキャリアアップ
「弊社では個々の成長と貢献度を正確に評価する制度があります。これにより私自身の強みが浮き彫りになり、専門性を磨くきっかけになりました」
ワークライフバランスの重視
「私の勤務する企業ではワークライフバランスを大切にしています。その為、休暇が取りやすく、柔軟な勤務スタイルが可能です。これにより仕事と私生活の両立がしやすくなりました」
一方、以下のようなネガティブな意見も存在します。
「私達の会社では重要な情報が上層部に独占されています。その為、フロントラインの私達には必要な情報が十分に行き渡らず、自己学習が必要になっています」
「評価制度が不透明で、上司の気分で給料や出世が決まる。その為、頑張っている人が報われない状況が続いています」
「私の職場では長時間労働が常態化しており、過剰な作業量とストレスが従業員のパフォーマンスを下げています。その結果、ワークライフバランスが崩れています」
これらのコメントを参照する事で労働環境の良し悪しを事前に把握し、再び辞めたいと思うような企業に転職しないようにする事が可能です。
また「なぜ弊社を志望したのか?」という質問に対し「自衛隊とは異なり、口コミサイトで見た私が求める職場環境に対する高評価が多かった為、志望しました。」と、企業選びの理由を説明する事が出来ます。
その為、口コミサイトを活用して、転職先の選定や志望動機の作成に取り組んでみてください。
自衛隊を辞めて異業種に転職したい場合
自衛隊を辞めて全く異なる業界でのキャリアを築きたいと考えているなら、きっとその思いには深い理由がある事でしょう。
しかし自衛隊の経験を活かして異業種で働く事は可能なのでしょうか?それは、自衛隊の経験を活かして近い業界に転職する形で可能です。具体的には自衛隊員が転職出来る業界として以下が挙げられます。
- セキュリティ業界
- 教育業界
- 災害対策業界
その為、異業種への転職を考える自衛官が、面接官の関心を引く志望動機を持つ事は、転職活動において非常に重要です。
以下に、セキュリティ業界、教育業界、災害対策業界への転職を考える際の、説得力のある志望動機を紹介します。
セキュリティ業界
「自衛隊での経験を通じて、安全と安心の確保が社会にとって欠かせない事を痛感しました。セキュリティ業界で働く事により、私のスキルと経験を活かして、より広範な社会に貢献したいと考えています。具体的には自衛隊で培ったリーダーシップや危機管理能力を活かし、企業や個人の安全を守る仕事に携わりたいと思っています。」
教育業界
「自衛隊で培った多くの教訓や経験を、次世代の育成に役立てたいと思ったのが、教育業界への転職を志望する理由です。特に自衛隊で学んだ規律と組織力、困難に立ち向かう意志力は、若者達にとって価値ある教えとなると信じています。私の経験と知識を活かして、より良い社会を築く為の人材育成に貢献したいと考えています。」
災害対策業界
「自衛隊員としての経験を活かし、災害時の命を守る仕事に従事したいと強く感じています。自衛隊での訓練と経験は、災害対策の現場で直接役立つと考えています。また災害対策業界で働く事によって、私のスキルと経験を活かし、社会に貢献出来るという大きなやりがいを感じています。」
自衛隊を辞めて異業種に転職したい場合【まとめ】
自衛隊から異業種への転職は、挑戦的な一方で大きな可能性を秘めています。
成功へのカギは、自身のスキルと経験をどのように業界の要求に合わせてアピール出来るかにあります。その為には、市場の動向や各業界の求める人材像を理解する必要があります。
専門的なサポートを活用し、自身のキャリアビジョンを明確化する事で異業種への転職を成功に導く事が出来ます。自衛隊を辞めて異業種に転職したいと考えるあなたの新たな挑戦を、全力でサポートします。
自衛隊を辞めたいのに辞められない場合の対処法
自衛隊員として務めているものの、転職を考える機会が訪れたとしましょう。しかしながら辞めたいと思ってもなかなか自衛隊を辞められない状況が生じる事があります。
その主な理由として、困難な引き止めが存在します。
具体的には上司に退職の意思を伝えたところ、
「お前が辞めると部隊の体制が崩れる。再考せよ!」
と、部隊への影響を理由に退職を止めようとしたり、
「転職先にお前の過去の失敗を話すぞ」
と、転職先に対する情報操作をほのめかし「後任を見つけるまで待て」「引き継ぎを完璧にしろ」など、多様な理由で退職を阻止される事があります。
しかし日本の法律では退職の意志がある場合、それを妨げる事は許されていません。裁判になっても法律が保護してくれます。
その為、自衛隊がどのような引き止めを行ってきても、どのように対応すべきなのか?その為の法的知識をご紹介します。
自衛隊を辞めたいが引き止められた場合の法的対処法
自衛隊員の退職自由は法的に認められています。しかし様々な引き止めに適切に対応する為には、法的知識が必要です。
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部隊への影響を理由にした引き止め: 自衛隊員の退職による部隊への影響があっても、それを理由に退職を拒む事は許されません。民法の規定により、2週間前に退職の意志を通知すれば退職可能です。
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過去の失敗を脅しにした引き止め: 「転職先に悪い情報を流す」と脅す行為は名誉毀損やプライバシー侵害に当たり、法的に禁止されています。個人情報の漏洩も個人情報保護法に違反します。
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退職届の受け取り拒否: 退職届は法的に有効で、提出した時点で効果が発生します。拒否されても、内容証明郵便などで公的に退職の記録を残せます。
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引き継ぎ業務の遅延: 引き継ぎは重要ですが、これを理由に退職を不当に遅らせる事は許されません。2週間の期限内であれば退職可能で、後任者の責任となります。
なお、辞めたいが辞められない場合には、退職代行を利用する事も一つの解決策となります。
ただし、詐欺に遭わないよう、弁護士や労働組合など、法律を適用する権限を有する組織を確認する事が重要です。
また「2週間前に通知しなければならない」という制約から「パワハラやいじめに遭う」と懸念する人もいますが、有給がなくても欠勤で対応する方法があります。
つまり退職代行の担当者を通じて退職の意志を伝え、そして2週間欠勤扱いで自衛隊に一度も出ずに退職する事が可能です。その詳細は退職代行の担当者と相談して決めましょう。
自衛隊を辞めたい場合の解決策【まとめ】
貴重なお時間を使い、この記事を読んでいただき感謝します。ここでは自衛隊を辞めたいと考えているあなたに向けて、これまでの内容を一環してお伝えします。以下の3つのステップを踏む事であなたの転職計画を具体化する一助となる事でしょう。
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辞職の理由を明確にする: 自衛隊を辞めたい、と考える背後にある感情や要因を理解する事が一歩目です。自分が何に満足しておらず、何を追求したいのかを正確に把握する事で次のステップにおける自己PRや志望動機の説明に役立ちます。更にこのプロセスを通じて自分が本当に望むキャリアの方向性が見えてくるはずです。
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異業種への転職の戦略を練る: 自衛隊の経験を活かして異業種へ進む際には、自身のスキルや特性をどのように強調し、どのように位置づけるかが鍵となります。自衛官としての能力を最大限に生かしつつ、新たな分野での役割を考え、具体的なアピールポイントを洗い出す事が重要です。また適応可能な業界を絞り込み、各業界のニーズを理解する事も成功の秘訣となります。
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辞められない理由への対策: 「辞めたいのに辞められない」状況にある場合、その背後にある問題を解明し、解決策を探る事が求められます。自己分析や市場分析に加えて、転職エージェントやカウンセラーのような専門家からのアドバイスを利用する事で自分自身の状況を客観的に見つめ直し、具体的な行動計画を立てる事が可能となります。
自衛隊を辞めたいと思っているのであれば、辞めたい理由を深掘りし、どのような職場で働きたいのかを明らかにする事が、あなたの悩みを解消する一歩となるでしょう。
その為、自衛隊を辞めたいと考えるあなたには、自衛隊で得た経験やスキルを活かして、どのような働き方を目指すのかを自己分析し、具体的にイメージしてみる事をお勧めします。