『会社の残業が多すぎて辞めたい』
『会社での生活バランスが崩れた。辞めたい』
『働きすぎでプライベートがない。辞めたい』
など、残業が多い会社に就職してしまい、今すぐ辞めたいと考えている人はいると思います。しかしいくら会社の残業が多かったからと言って面接官はその言葉を鵜呑みに出来ず、どちらかと言えばあなた自身に採用する価値があるかどうか試してきます。
そしてこの手の辞めたい人が直面する多くの悩みとして
『では辞めたいだけで弊社で特に何かしたいわけではないって事ですか？』
と、辞めたい理由はあっても、志望先で働きたい理由が無い為、どうすれば良いのか分からない点だと思われます。
その為、ここでは実際に残業が多い会社を辞めたい場合、どのように志望動機や採用される為のアピールを練れば良いのか？その辺のノウハウについて本記事ではまとめております。
残業が多い会社を辞めたい場合、転職希望者が考慮すべき事
過度な残業に悩む会社を辞めたい場合、まずは1つの転職成功例をご紹介します。
彼はマーケティング担当の男性社員、30歳で、彼の上司は『結果が出ればそれでいい』という労働時間への配慮が欠けており、それが企業文化となり、過度な残業が常態化しています。
一例として、プロジェクトは締め切りを遵守すれば、過程における労働時間は問わないというスタンスを取っており、結果として多くの社員が過度な残業を強いられています。
本来なら、労働時間の長さを理由に企業は改善策を講じるべきですが、期待通りの労働環境改善には至らない状態になっています。実際、会社は効率改善の為に外部からコンサルタントを招いたものの、状況は一向に改善せず、残業時間は増え続けました。
このコンサルタントは業務改善には詳しいものの、実際には「結果が出ればどれだけ働いても問類ないのでは？」という考え方で、過度な労働を是正する具体的な提案をする事はありませんでした。
更に悪い事に、このコンサルタントは過度な労働を上層部に報告し、問題解決の功績を自らのものとしていますが、改善策については「それではどう改善するのか、具体的に提案してください」と現場のスタッフに丸投げして終わりです。
このような状況下では現場のスタッフもやがて過労自体が当たり前となり、それを改善しようという意識が失われてしまいました。
そして上司達は自分達の責任逃れの為に、自分達が命じた仕事が過大である事を認めず「どうやら適切な時間管理が出来ていないようですね。次回からはもっと効率的に仕事を進めましょう」と言って責任逃れの毎日なので、他の社員がそのツケを支払う事になります。
もうこの現場では仕事を早く終わらせる為に、無理なスケジュールを押し付け合いになっているので、過労は常に改善されず、更に深刻になっていきます。
残業が多い会社を辞めたい場合、改善の見込みの無さを面接で訴える
この話で何が言いたいかと言いますと、もしこの手の過度な残業がある会社を辞めたい場合、面接では改善の見込みが如何にないかを説明し、職場環境の改善ではなく、転職で労働環境の良い企業に転職した方が良い、と説得に繋げられます。
彼の場合、
「『結果が出ればいい』という考え方が過度な残業を助長し、外部コンサルタントの導入にも関わらず改善が見られませんでした。具体的な労働時間改善策がなく、過労が常態化し、組織文化としての自浄作用が欠けていると判断。ワークライフバランスを重視する新たな環境への転職を決意しました。」
と、今の職場の問題点を指摘し、だからこそ次の職場ではワークライフバランスを重視するところで働きたいと言えます。
残業が多い会社を辞めたい場合、改善の見込みがなく、だからこそワークライフバランスを重視する職場で働きたいと言えれば良いでしょう。
残業が多い会社を辞めたい場合、転職先はどのように見つければ良いのか？
しかしそれで面接官を説得出来ても
「ではどうして弊社を志望したの？」
辞めたい理由について話す場合、ではなぜこの転職先ではその辞めたい理由に該当しないのか？と説明しないといけなくなります。
通常、残業の多さについて転職後に分かる内容で、転職前の状態で「御社は残業が多い企業ではないと思いました」など言えないと思います。
しかし１つの方法として残業が多い会社ではないと言える方法として転職口コミサイトの活用があります。
ワークライフバランスを重視する企業を見つける方法
口コミサイトでは実際にその企業で働いた事のある人達の企業の現状や労働スタイルについて詳細に述べています。
実際、以下に残業が少なく働きやすいという社員のコメントを３つ紹介します。
「我が社では効率的な働き方を重視し、残業はほとんどありません。またフレックスタイム制やテレワークを導入しており、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。このような環境があるからこそ、仕事とプライベートの両立が可能で、毎日が充実しています」
「我が社は業務の効率化に注力していて、その結果、無駄な残業がほとんどなくなりました。その為、仕事後には自分の趣味や家族との時間を大切にする事が出来ます。このような働き方が評価され、社員の満足度も高いです」
「我が社では仕事の効率化を重視し、無駄な残業を減らす為の取り組みを積極的に行っています。その結果、プライベートの時間も確保出来、仕事とプライベートのバランスを保つ事が出来ています。このような環境があるからこそ、より良いパフォーマンスを発揮出来ています」
など、残業が少なく働きやすい会社でどのように働き方が魅力に変わるのか垣間見えるコメントが見えます。
その為、転職先を決める上で上記のようなコメントを見つけて、「御社の口コミを見て、今のような残業が多い会社とは違い、ワークライフバランスを重視していると思いました」と言えば、１つの志望動機として魅力的になるでしょう。
残業が多い会社を見つける方法
一方、口コミ転職サイトは今のような残業が多い会社を見つけるのにも役立ちます。例えば残業が多いと感じるコメントとして以下のようなモノがあります。
「我が社では納期を守る為に残業が多く、プライベートの時間がほとんどありません。健全に働く社員よりも、このような短期的成果を出す人が表彰される環境に、深い困惑と不満を感じています」
「私達の業界では納期を守る事が最優先され、その結果、残業が多くなってしまいます。このような状況に対して、改善の意識が見られない会社に、自分の立ち位置が見えず、改善出来ないでいます」
「我が社では成果を出す為に残業を強いられ、自分の時間を持つ事が難しいです。特にこのような働き方が当たり前とされ、働き方を改善しようとする社員に対して「遅い」と叱る場面には困惑しています。結果至上主義の会社体質なので、仕事に全てを捧げる事が出来る人でなければ、ここで働くのは難しいかもしれません」
など残業が多い会社と思える口コミもある為、転職中には気づかなかった転職先の実態を見る上でも口コミサイトは１つの判断方法として役立ちます。
その為、志望動機を作成する、またはまた残業が多い企業で働かないようにする為にも、この手の口コミ転職サイトを活用してみるのも良いと思います。
残業が多い会社を辞めたい場合の自分のアピールの仕方
ただ転職で難しいのは、そんな残業が多い会社に所属していた事実があると
「もしかしてこの人も長時間働きすぎて健康を害するような働き方をするのでは？」
と私が働き過ぎるような働き方をする、疑われるケースがあります。
驚くかもしれませんが、転職者の中には前の仕事のやり方をそのまま今の会社でも通用すると考える人が結構います。
その結果、面接で前の職場の問題点を語っても、結局は私自身を採用する価値があるかどうかを見極める話になってしまい、前の職場の悪影響を受けていないか確認する面接になる可能性があります。
その為、良い企業に転職する為にも、自分がその優良企業で健康的に働ける事を面接でアピールする必要があります。
具体的にどういう風にアピールすればよいのか？ここからは過労を改善する事をアピールする流れで、どのようにアピールすればよいのか例を紹介します。
IT業界における過労を改善出来るとされる人のアピール例
過去、過重な仕事量により、同僚だけでなく、会社全体の生産性も低下する問題が起きました。この事例から労働時間の管理は会社全体の取り組みであり、私自身、定期的なミーティングを開いて、労働時間を適切に管理する事をしてきました。これにより効率的な作業を提供、顧客満足度を高めると共に、私だけでなく、同僚皆、クライアントからの信頼を得ております。
金融業界における過労を改善出来るとされる人のアピール例
過去に労働時間の管理の欠如により、個人だけでなく、我々の金融機関全体の生産性に重大なダメージを与える事件が発生しました。この重要な教訓を受け、私は労働時間の管理と休息時間の確保の定期的な研修会の実施を提案し、積極的に関与してきました。この取り組みにより、過労の予防と早期発見に貢献し、結果として顧客からの信頼回復に繋がりました。私達の効率性と健康的な働き方が、顧客満足と業界内での評価向上の鍵となっています。
食品業界における過労を改善出来るとされる人のアピール例
以前、過労による労働者の健康問題が原因で、会社全体の生産性に傷がつきました。この危機を踏まえ、私は労働時間の管理と休息時間の確保の方針を見直し、社員全員が適切な労働時間を遵守するよう積極的に呼びかけてきました。また定期的な健康チェックとフィードバックの循環システムを導入し、社員の健康と生産性を保証しています。これらの努力により、社員の健康と生産性の向上に貢献しています。
製薬業界における過労を改善出来るとされる人のアピール例
製薬会社で働いているのですが、過労による労働者の健康問題が我々の企業の生産性を大きく損ねました。この事件から学び、私は労働時間の管理と休息時間の確保を強化し、健康的な働き方を推進する為の社内教育プログラムを強化しました。これにより健康的な働き方が育成され、効率的な生産性を維持する事で社員やクライアントからの信頼を取り戻し、再び業界内での尊敬を得る事が出来ました。
上記のように個人レベルではなく、その努力を会社全体に広げるほどにまでなると、過労が起こっても改善する事が出来る人として見られます。
このアピールの仕方で重要なのは、自分で労働時間を管理するなどではなく、それが他の人も影響を及ぼすかどうかであり、どのように呼びかけ、そしてどのように継続的に改善し続けていけるかを面接でよりアピール出来れば、残業が多い職場にいても、健康的な働き方をする人と見てくれるようになるでしょう。
残業が多い会社を辞めたい転職成功者の例【まとめ】
以上のように、過酷な労働時間が続く会社から逃れたい場合、転職活動では
「なぜその会社を去りたいのか」
「なぜ我が社で働いてみたいのか」
「自身がその問題を克服する為にどう行動すべきか？」
など、労働時間の問題がある場合、上記の３つのアピールポイントが大いに役立ちます。
その為、残業が多い会社を辞めたい場合、
・他社への転職で改善可能な事を面接で伝える
・その過重労働の問題を解消する会社の特徴を志望理由にする
・その過酷な労働時間を改善出来る人材である事をアピールする
この３つを意識してアピールポイントを練れば、残業の少ない企業への転職成功率が上がります。
ここでは特に口コミサイトを活用して、企業の労働環境や職場の雰囲気を事前に調査する事で理想的な転職活動が可能になると説明しました。それ故、志望理由において「御社の口コミを見て、働きやすさを感じた為、応募しました」といったポジティブな志望理由を面接官に伝える事が可能となるので、口コミサイトの活用を推奨します。
最後に、転職活動は難しいかもしれませんが、適正な労働時間の職場へと移り、健全な労働環境を皆さんが手に入れられるよう、新たな職場での成功を心から祈っています。
