『給料が低いから転職したいけど成功する方法が分からない』
『給料が低い会社の特徴は?転職理由はどうすれば良い?』
『給料が低い、モチベーションが低い、やる気も出ない。辞めたい』
など給与の低さを理由に、転職したり、または副業などをして収入源を確保したいと言う人もいるかもしれません。しかし長時間労働や、副業禁止など会社のルールなどで改善をする事が出来ず辞めたいと考える人はいるかもしれません。
しかし転職したからといって給料が上がる保証は無く、確実に給料の高いところに転職出来ないかと、不安でなかなか転職に踏み切れない人もいると思います。
ここでは実際に、給料が低いと言う理由で転職活動を始め、そして無事に給料の高い企業に転職する事が出来たサラリーマンの視点で、給与を理由に辞めても、良い企業に就職する事が出来る参考例について説明したいと思います。
給料が低くて辞めたい人の例
「給料が低すぎないか?」
俺がこう思うようになったのは入社3年目、給与査定後の初めての給与明細を見るようになってからだ。俺は食品メーカー会社に勤めるサラリーマンで、もともと食品に興味があり、新卒時、求人票の給料を見ると月収20万で、更に平均が500万だというから就職した。
そして入社1年目の手取りは20万、年収としては240万程度だが、これから徐々に給料が上がっていくんだと思っていた。しかし入社2年目になると前年度に働いて分の税金が差し引かれ、手取りが減り、3年目となると後輩を持つ立場になり、飲み会の際、おごる立場になる。最早、年を重ねるごとに余計な出費が増える。
俺は奨学金を借りている立場である為、普通の人達より出費が多い。これを15年続けないといけない為、給料の低さは俺にとって死活問題だ。更に冠婚葬祭などで想定外の出費が発生する為、結婚式や葬式が月に2回以上あった暁には暮らしていけない。だから収入源の確保の為にも残業代で稼いでいた。
しかし電通の長時間労働による自殺事件を機に残業禁止の風潮が出る。俺の会社もその中の1つで定時に上がるよう上から命令される事が増えた。その為、残業代を稼げず、生活は困難になった。他のメンバーは定時退社した事で自己投資、要は資格取得やセミナーに参加してスキルアップを目指している。
実際、残業禁止になってから、資格を取る社員が増えたし、スキルアップにより新しいプロジェクトに挑戦する人もいる。だから俺も資格取得やセミナーなどに参加して出世や副業など収入を増やす事を目指せば良いと思っていた。しかしこの会社は俺をそこまで自由にしてくれなかった。
要は時間がないって事だ。残業禁止なのになぜ?って思うかもしれないが、確かに残業禁止になったが、だからと言って仕事が時間内に終わっている訳ではない。残業禁止になってしまった事が原因で、仕事が先送りになり、遅れを取り戻す為に、朝早く来て働いている社員が多い。実際、俺が会社が開いていない朝の時間、近くのカフェで仕事をしようと入ったら、客全員がウチの社員だったなんて笑えた。
話は少し脱線したが、俺の部下も仕事が時間が終わらず、そして結局、仕事が出来る人間に仕事が回ってくる。この場合、俺で、隠れ残業が増え、勉強する時間がない。そして会社に労働時間の申請をしていない為、事実上サービス残業。最早会社の為に無償で働いていると言っても過言ではない。
給料は低い、収入も増えない。そしてタダ働きさせられている。そんな会社であれば、自分の事を大事にして、別の会社で幸せを掴むべきだ、と考えるようになっていく。
「ここより給料の高い企業を探してみるか」
俺は転職までと行かずとも転職を始める準備くらいはしようと思った。
転職すれば給料が低い状況を変えられるのか?
とは言うものの転職をすれば確実に給料が上がるのか?と言われるとそういう訳でもない。ネット上では転職した結果、前の会社より給料が下がったなんて話をよく見る。なぜそんなキャリアダウンが起こるのかと言うと、求人票の給料は実際に社員が受け取る金額とかけ離れて書いている所が結構あるからだ。
俺の会社もそうだ。求人票には基本給20万と書かれているが、残業代込みだったり、または平均年収が500万なんて言う数字も、実際は年収800万と年収200万の2人がいれば、平均年収は500万と言っている場合が多く、給与格差の大きさを隠している。
おまけにウチの会社には仕事の出来高に応じて給料を変える成果報酬制度があるのだが、残業禁止で事実上形骸化している。要は仕事をすればするほど報酬があがるのに、残業禁止で働く時間を減らせば当然、成果報酬も減る。
おまけにこの会社はこの成果報酬制度を悪い形で使っている。例えば先輩社員が一生懸命働いて案件を獲得したのだが、途中でやむを得ず抜けてしまい、20代の若手に引き継いだ結果、成果報酬がその人に適用される。その結果、求人票には「20代で年収400万」なんて言う誘い文句を使うようになり、俺はその話を鵜呑みにしてしまい、入ってしまった身だ。
つまり転職活動時に見せてくれる求人票の給料や会社HPの内容は鵜呑みにしてはいけない。この情報の選別を間違えるとまた給料の低い会社に転職する事になる。だから転職で成功する為には本当に高い給料を払ってくれる会社の情報を取得しないといけない。
給料が低くない会社に転職しない方法とは?
何も俺は年収400万の状態から、500万、700万と、ハイレベルになりたいわけではない。年収200万円台の状態から300万円でも良いから上げたい、とハードルの低い挑戦をしようとしているだけだ。そして当然だが、今の俺でも年収300万以上で雇ってくれる会社は絶対にある。なければ日本は終わりだ。
定時上がりになった事で転職出来る時間が増えたわけだが、色々と試した結果、俺は転職会議のような口コミ転職サイトの情報をもとに活動する事にした。
なぜ口コミサイト?なぜならさっき話したような給与の水増しなどの裏情報を回避する為には、会社内部の情報を知る必要がある。だから退職者が書いた口コミを中心に載っている転職サイトであれば、会社内部の生々しい状況について書いてあると思い、実際、俺の予想は当たった。
会社内部の生々しい給与事情が垣間見える
求人票に書かれている内容と実際に退職者が書いている内容を比べると、実態とあまりにも乖離している。俺の会社の場合だが、年収500万と会社ホームページで書かれているが、口コミサイトを見てみると年齢別に平均年収が書かれていて、40代、50代は年収500万以上だが、20代、30代は年収は200万円代。おまけに退職者の平均年齢は32歳だから殆どの社員はこの会社で年収200万円台で終わっている。自分の会社給与の実態を知る良い機会だ。
そしてこんな事を書かれているのはウチの会社だけではない。他の会社でも似たような事が書かれている。例えば
人材派遣ビジネスの為、マージンが多く会社に取られる関係上、自分の給料は低い。
基本給は変わらないのですが、ボーナスが減り、年収は減りました。元々年収400万と書かれていたのですが、ボーナス込みの話で景気が悪くなれば減ります。元々、基本給は他の会社と比べ、低い為、苦労しています。
昇格すれば給料が上がるかと思いきや、管理職になった途端、みなし残業扱いとなり、一定時間働くとそれ以上、残業代が入らない。そのせいで昇格前より給料が減った。
など給料だけでこんな様々な問題がある事を知る。このように口コミサイトを見ると実際にその会社で働いている社員の生々しい声が聞こえる。だから転職先を選ぶ際はこんな声の少ない企業に転職するなどの対策を取る事が出来る。
給料が上がる見込みがあるのか知る事が出来る
そして口コミサイトの中には、事業内容について触れている部分もある。事業内容に関する口コミを見てみると、その会社が今後成長する見込みがあるのか?給料が上がる可能性があるかなど考えさせられる。例えばこんな口コミがあった。
弊社ではコンビニやスーパーなどに食品をおろす業務を行っているのだが、最近販売店が自社ブランドを展開し、自分たちの商品よりも安く販売する事に成功している。その結果コンビニやスーパーに自分たちの商品を置いてもらう事が少なくなり、売り上げが減っている。
コロナの影響に伴い、新しいビジネスへの自粛が起こり、現在はコスト削減を中心に繰り広げられている。つまり我々の給料やボーナスが減ると言う話がよく出るようになり、リストラと言う話も最近出ている。だからこそ、私自身こんな時代でも新しい事に挑戦する会社でがんばってみたいと思った。
など書かれている。事業内容を見てみると、ネットでシェアが奪われている。退職者が多いのに、新しい人材を確保すれば良いと離職率の高さを気にしない経営層など事業内容の妥当性について見えてくる。
これの何が良いかと言うと、面接時、『自分の会社の給料が上がる見込みがなかったのか?』と聞かれる事がある。その返答の際、上がるどころか、下がる見込みだった、と面接官が納得する理由を用意しておかないといけない。
先の例で言うと、
弊社では、食品卸売業務を行っているが、最近ではネットインフラが進み、一時産業の人たちが、実際にお客さんに販売する事が可能になってきており、我々のサービスを利用する人たちが少なくなってきている。その結果、売り上げも下がるし、新しいビジネスを作る事をせず、どちらかと言えば社員の給料削減等でしのいでいる状況の為、転職を決意しました。
と言える。このように今のビジネスではシェアが奪われるし、経営層のやり方にも問題があると言う所まで言えば、給料を理由に転職する理由として納得いくものになる。
だから給料理由に転職する理由を見つけたいのであれば、会社内部のビジネス状況、そして経営層の考え方について触れた方が、説得力が増すと言える。
転職理由や退職理由に使える情報が多い
とこのように転職しようと思った理由について言えるが、もちろん他の質問の対策にも使える。実際、転職の際、面接官から以下のような様々な質問をされる。
・ 成果報酬や残業は出来なかったの?
・ このまま給料が上がる見込みがなかったの?
・ 会社と交渉したの?
など給料を上げる為の努力をしたのか?と聞いてくる。そしてその答え方として「出来なかった」「考えていなかった」では済まされず、ちゃんと出来なかった理由について用意しないといけない。
俺の場合だが、こんな風に答えた。
始めのうちは残業やノルマ達成などで頑張っていたのですが、残業禁止の指示が入り、残業はおろか、成果報酬を得る為の時間も失ってしまい、事実上、給料が低くなりました。
会社とは先輩が交渉していただいたのですが、残業禁止は解除されず、更に卸売り先の自社開発が活発し、弊社の商品より自社ブランドを展開する所が増えた為、売上が下がり、給料も下がっていきました。
と会社の都合や、会社の動向を触れた上で、給料を上がる見込みが低い、と話した方が良い。実際、上記の話は俺が調べたというより、口コミサイトで他の社員がつぶやいていたコメントを参考にアピール内容を作った。実際、他の社員が会社の愚痴をこぼしていると、本当にそうなんだと思って得るようになるから、口コミサイトはアピール内容を作る為の情報ツールだとも言える。
だからもし俺のこの話を聞いて、今の自分の給料の低い状態から脱却したいと思ったのであれば、情報収集する事をオススメする。実際給料が低いと言う理由で退職するだけでも、さっきのような質問を面接で聞かれる。それに答えられるようにする為にも、実際に会社の実態や、そして退職するにまでに至った理由について述べられるようにしといた方が良い。
実際に口コミサイトに載っているのであれば、面接官が信憑性を確かめる為にチェックする可能性もあるから、俺と同じような事を言っていると信憑性が増す。だからこそもし転職で給料を上げる方法を選ぶのであれば、その前に口コミサイトなどで見て、転職する為に必要な情報を集める事をした方が良いだろう。